豊田 豊田

こんにちは、豊田です。

今回は、「一条雪乃」という名前で出回っている「30億円の生前相続」という広告を調べてみました。

「余命わずかな資産家が、あなたに30億円を無償で相続する」という、にわかには信じがたい内容です。

しかも受け取りにお金は一切かからない、と書かれています。

ここまで言われると、まさかとは思いつつ、つい気になってしまいますよね。

私も広告の中身や申請の流れ、運営元まで自分で確認してみました。

結論からお伝えすると、一条雪乃の30億円生前相続は、大金をエサに電話番号を集める懸賞金系の手口と同じ形のため、申請はおすすめできないと判断しました。

なぜそう判断したのか、一つずつ見ていきます。

お金や副業のことで気になることがあれば、一人で抱え込まずに気軽に聞いてください。


一条雪乃の30億円生前相続は詐欺?まず結論

「今こちらをご覧になっているあなたへ 30億円 特別生前相続のご依頼となります」と大きく書かれた一条雪乃の広告ページ

一条雪乃の30億円生前相続は、詐欺だと言い切ることはできませんが、そのまま申請するのはおすすめできないと判断しました。

いちばん引っかかったのは、「30億円を渡す」と言うわりに、渡す側が誰なのかが最後まで分からないという点です。

運営している会社の名前も、住所も、連絡先も、広告のどこを探しても見当たりませんでした。

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30億円もの大金をくれる相手なのに、その相手が誰なのか分からないのは、さすがに不安ですよね。

そして「なぜ見ず知らずのあなたに30億円を渡すのか」という肝心の理由が、感動的な作り話でごまかされているように感じました。

こうした「大金をあげます」という広告は、昔から被害の相談が絶えない形として知られています。

詳しい中身は、このあとのセクションで順番に見ていきます。

「気になって電話番号を入れてしまった」という方も、何かする前に一度、気軽に相談してください。


30億円の生前相続とはどんな話なのか

「特別生前相続について」として一条雪乃から余命宣告された生前相続の依頼を受けたと説明する画面

広告では、「特別生前相続のご依頼」という言葉で話が始まります。

一条雪乃という資産家が余命を宣告され、自分の財産を困っている人へ譲りたいと願っている、という設定です。

代々の資産家でユニセフや赤十字にも支援してきたと書かれた一条雪乃名義の手紙の画面

手紙の形で、こんな文章が並んでいました。

私はこれまで代々資産家として、ユニセフや赤十字、世界中の難民団体まで様々な支援を行って参りました

「命が尽きるときには何一つ残さずこの世を旅立とうと決めていた」とも書かれています。

高い手数料や手続は全て当局が負担するので安心してほしいと結ばれた一条雪乃の手紙の画面

読ませ方はとても上手で、思わず同情してしまう作りになっています。

ただ、ここで立ち止まってほしいんです。

本当に赤十字やユニセフへ寄付できる資産家が、名前も名乗らない広告で、見知らぬ個人に30億円を配るでしょうか。

普通、財産を誰かに譲るなら、弁護士や公証役場を通してきちんと手続きをします。

スマホの広告から電話番号を入れた人に配る、という話のほうが、私にはずっと不自然に思えました。

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泣ける話ほど、いったん冷静になって中身を見たほうがいいというのが、私の経験です。

頭ごなしに否定するのも良くないので、実際に申請の流れを確認してみました。


電話番号を入力すると何が起きるのか

SMS受信可能な電話番号の入力を求め「特別生前相続の受取り申請をする」ボタンが置かれた申請フォームの画面

広告を最後まで読むと、待っているのは電話番号の入力フォームひとつだけでした。

「SMS受信可能な電話番号を入力してお進みください」と書かれ、その下に申請ボタンがあります。

つまりこの広告の目的は、30億円を配ることではなく、連絡が取れる電話番号を集めることにあると見られます。

私は自分の番号を入れるのはさすがに危険だと感じたので、フォームの手前で手を止めました。

ここから先は、大金や当選をエサにLINEやSMSで人を集める、いわゆるLINEオプト(登録誘導)型の懸賞金の手口とよく似ています。

「特別譲渡手続は当局が代理負担」本来は高額な前払いが必要だが負担は一切ないと書かれた画面

広告には「手続きの費用はすべて当局が代理で負担するので、あなたの負担は一切ない」とも書かれています。

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無料を強調するほど、あとで別の名目のお金が出てくるのが、この手の広告のパターンなんです。

こうした形では、電話番号を登録したあと、「受け取りのための事務手数料」や「税金の立て替え」といった名目で、少しずつお金を求められていくケースが知られています。

国民生活センターも、「大金をあげる」というメールやメッセージについて、事前にお金を請求されたら詐欺だと注意を呼びかけています。

事務手数料の名目で電子マネーを買わされ、総額200万円を払っても当選金は振り込まれなかったという相談も紹介されていました。

「無料」で始まった話が、最後はお金を払わされる話に変わる。

これが、大金を持ちかける広告でくり返されてきた形です。


支援実績という体験談の中身を見てみた

山中陽子さん44歳の体験談と、残高1,300,089,048円(約13億円)と表示された口座画面

広告には「支援実績の一例」として、大金を受け取れたという人の声が並んでいます。

44歳の女性は、離婚で生活が苦しかったところに連絡が来て、口座に約13億円が入ったと書かれていました。

一見すると夢のような話ですが、私はここで強い違和感を覚えました。

25億5000万円が口座に入ったという田村さんと、40億円が振り込まれたという安藤さんの体験談の画面

続く62歳の男性の声を読むと、正体が透けて見えてきます。

何年も変なサイトで当選金受け取りの手続きをくり返し、1円も受け取れず、貯金を全部取られた」と、自分で書いているんです。

そのうえで、今回は25億5000万円を受け取れた、という筋書きになっています。

56歳の男性の声も同じで、「お金が受け取れると信じて、銀行振込やクレジットで何度も決済し続けたけど、一度も受け取れなかった」と告白しています。

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この「過去の失敗談」の部分こそ、まさに大金を持ちかける広告に払わされ続けた被害そのものですよね。

つまり体験談は、成功談のふりをしながら、「お金を払っても受け取れない」という被害の実態を自分から説明してしまっているわけです。

私のLINEにも、「当選しましたという連絡で手数料を払ったが、お金は入らなかった」という相談が何件も届いています。

こういう声を読むほど、うまい話の裏側が見えてきます。

「もう電話番号を入れてしまった」という方も、次に何か求められる前に、気軽に聞いてください。


一条雪乃の口コミ・評判は本当か

高い手数料や手続きは当局が負担すると書かれ、一条雪乃と署名された手紙の画面

実際に一条雪乃という人物が実在するのか、ネットで調べてみました。

結論から言うと、一条雪乃という資産家が実在する裏付けは、どこにも確認できませんでした。

30億円もの財産を寄付してきた人物なら、なんらかの記録や報道が残っていそうなものです。

ところが、名前で検索しても、この広告以外に一条雪乃を裏付ける情報は出てきませんでした。

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実在を確かめられない人物の名前で大金を配るというのは、それだけで危ういと感じます。

そしてもう一つ気になったのが、この話の「前身」らしきものがあることです。

少し前には「三井真理子」という名前で、資産8億円を贈呈するという、そっくりな広告が出回っていました。

名前と金額を変えただけの三井真理子の後釜と言われても、不思議ではない作りです。

同じように大金の受け取りを持ちかける神田律子からの懸賞金も調べましたが、話の組み立てがよく似ていました。

参考までに、私のLINEに届いた相談を一つ紹介します。

30億円もらえると書いてあって電話番号を入れたら、手数料が必要だと言われました。払っていいのか怖くて…。

LINE相談者さんより

※相談者さんには許可を得て掲載しています。

「もらえた」という声ではなく、「怖くなった」という声しか出てこないのが実態です。


運営元や特商法の表記はあるのか

定員ありと書かれた注意事項の下に電話番号の申請フォームが並ぶ画面

運営元を確認しようとしましたが、ここがいちばんの問題でした。

特定商取引法(ネット販売のルール)に基づく表記が、どこにも見当たりません。

事業者名も運営責任者も住所も電話番号も、いっさい書かれていませんでした。

広告に出てくるのは「当局」という言葉だけで、まるで公的な機関であるかのような書き方をしています。

高い手数料や手続きの費用は当局がすべて代理で負担すると書かれた一条雪乃の手紙の末尾

でも、その「当局」がどこの何という組織なのかは、最後まで説明がありません。

豊田 豊田

役所のような雰囲気だけ出して、正体は明かさない書き方に、私はいちばん警戒しました。

消費者庁も、公的な団体の名前をかたって支援金や給付を持ちかけ、あとから料金を請求する広告について、くり返し注意喚起を出しています。

一条雪乃の広告は、まさにこの注意喚起に当てはまる形でした。

さらに広告の下部には、「定員があり、一度閉じると二度と表示されない」とも書かれています。

「今すぐ、あなただけ」と急がせて、冷静に考える時間を奪う。

こうした急かし方も、落ち着いて判断させないための演出だと私は受け止めています。


一条雪乃の30億円生前相続はおすすめできない|まとめ

一条雪乃の30億円生前相続は怪しい?懸賞金の実態と口コミ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

「30億円をもらえる」という言葉は、お金や生活に不安がある人ほど、強く心に響くものだと思います。

私も会社員のころ、給料がなかなか上がらず、うまい話に気持ちが動いたことがあります。

だからこそ、同じ思いをする人を増やしたくありません。

今回の一条雪乃の生前相続は、大金を見せながら、渡す相手の正体も運営元も隠したまま、電話番号だけを求めてくる作りでした。

整理すると、気になった点はこれだけあります。

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一条雪乃の30億円生前相続で気になった点
  • 30億円を渡す相手の会社名も連絡先も分からない
  • 特定商取引法の表記がなく、正体は「当局」という言葉だけ
  • 申請の実体は電話番号を集めるフォームひとつ
  • 体験談が「払っても受け取れない」被害を自ら説明している
  • 三井真理子の贈呈話と作りがそっくりで、実在の裏付けもない

お金に困っているとき、大金の話にすがりたくなる気持ちは、当たり前のことです。

ただ、誰が渡すのかも分からない相手に、「30億円」という言葉だけで自分の連絡先を渡すのは、あまりにも危険です。

「もう申請してしまった」「手数料を求められて怖い」という方も、一人で抱え込まないでください。

話すだけでも、気持ちが整理されることがあります。

この一条雪乃のことはもちろん、ほかの副業やお金の不安も、何でも気軽に聞いてください。

焦って決める必要は、まったくありません。

一緒に、落ち着いて考えましょう。

豊田 豊田

一人で抱え込まないでくださいね。いつでも聞いてください。